今回は小説の世界へ!「悪役令嬢に転生したはずが、主人公よりも溺愛されてるみたいです」

氷雨
氷雨

こんにちは、女性向けのなろうコミックをレビューしている氷雨と申します。

今回紹介する作品はこちら!「悪役令嬢に転生したはずが、主人公よりも溺愛されてるみたいです」となります。

悪役令嬢ものではありますが、個人的にはとてもほのぼのとした作品だと思います。

そして、実際に主人公へと惚れるイケメン4人もそれぞれ個性的ですので、読んでいて楽しませてもらいました。

「悪役令嬢に転生したはずが、主人公よりも溺愛されてるみたいです」は、オタク初心者でも楽しめる、王道の女性向けなろうコミックと言えます。

では、まずはあらすじから参りましょう。

あらすじ

義姉である主人公に嫉妬して、日々の嫌がらせはもちろん最終的には殺人未遂まで犯し、処刑エンドとなった悪役令嬢リディア。

気づくと、そんな小説の登場人物リディアに転生していた私。

詰んだ!と絶望しかけたけど、転生したのは物語が始まる2年前だった。

濃い化粧を落としたら超絶美少女だったので、態度や振る舞いを変えてなんとか処刑エンドを回避してみせます!

悪役令嬢の中身は超絶美少女?

悪役令嬢として転生したリディアですが、自分の容姿を目の当たりにして絶句します。

なんでって、黒のゴシック調の部屋にガッツリ病みメイクというか、ゴスロリ系のメイクをしているんですから。

流石に、馴染みがない場合は驚いてしまいますよね。

普段からなかなかメイクをする習慣がなかったり、ナチュラルメイクが主体の場合は、びっくりしますし。

とりあえず、時間的に夕飯のタイミングだったため、食事を済ませてからお風呂へ。

そこで髪や肌をキレイに洗い整えた後、鏡を見るとそこには美少女が。

流石のリディアも、「これが自分!?」と驚いていました。

キレイな金色にストレートの髪、そして白磁のような肌。これをメイクで隠していたとは。

何か理由でもあったんですかね?まぁ、実際に美人さんであったことに代わりはなく。

今までの悪役らしい雰囲気を払拭するために動き出すのです。

その行動は、自分の周りにいる人たちの意識も動かし始めます。

まずは、近衛のイクスから。そして、メイドのメイや兄のエリック、カイザとの関係も次第に和らいでいきます。

また、この世界の第二皇子であるルイードの信頼も得ることができたからこそ、主人公の逆ハーレムも作ることができるのでしょう。

溺愛されるリディア

実際に容姿やイメージを一気に変えたことで、周囲からの印象も良い方向へと変化します。

また、兄のカイザからは「本当にお前リディアなのか?」と疑惑の声と眼差しを向けて来るんですよね。

もちろん、中身はリディアではないので闇から光の属性へと変わった途端驚いてしまうのもわかります。

話よりも行動で示したリディアに対して、カイザもきちんと受け止めて溺愛してくれます。

もちろん、近衛のイクスやもう一人の兄であるエリックも同じです。

自分の身内に対して今まで以上に優しく接してくれるようになります。

正直、その溺愛ぶりは傍から見ても度を越しているような気がしないでもないです。

うーん、もちろん大切なのはわかりますし、可愛らしいのもわかります。

でも、これは少しやり過ぎでは?

氷雨
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ころっと手のひらを返したようにしか見えないんですよね。

もう少し、疑う素振りなどを盛り込んでも面白くなりそうではあるんですよね。

そこは、もったいないなと感じたポイントです。

笑えるポイントとキュンとする場面

個人的に作品を2巻まで読んだ上で面白かった展開をピックアップできればと思います。

それは、やはりこの世界の主人公と出会った場面ですかね。

転生ものなどの王道である原作の主人公と出会う場面は、大きく分けて2種類あります。

1つは、主人公がキラキラと天使のように輝かしい聖女タイプ。

そしてもう1つが、自分の欲望にまっしぐらなタイプです。

今回の作品では後者の性格の主人公が採用されています。しかも、転生者というおまけ付き。

いやはや、流石にここまで設定もりもりだと、なかなか消化に時間がかかりそうな予感です。

ですが、リディアが大らかでいるからこそ、ベースとなっている作品の主人公であるサラの悪役っぷりが引き立つんですよね。

やはり、乙女ゲームや逆ハーレム物の作品だと、主人公のための世界と勘違いする人も多いですね。

絶対にそんなことはなく、きちんと向き合わないと破綻してしまうものなのですが。

そのため、サラが本性をあらわにする場面はギャップに笑うと同時に、猫かぶりの表情がなかなかえげつないというか。

ニヤけるときの表情の効果音をつけるのなら、「ニチャア」が正しいかなと感じてしまうほど。

氷雨
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あれは、受け入れるのも大変ですね……絶対に攻略対象から離さなければ。

おわりに

今作は2巻まで読み進めた上でのレビューとなります。

このコミックは、オタク初心者でも楽しめる、王道の女性向けなろうコミックだと思いますよ。

ストーリーは、悪役令嬢の逆襲という展開ですし、狂言回しの女性もいてとても読みやすかったですね。

キャラクターも、魅力的で応援したくなりました。個人的な好みとしては、兄のカイザですかね。俺様だけど、身内に甘いイケメンは、見ていて惹かれてしまいます。

笑えてところどころでキュンとする話運びで、楽しめましたので、オタク初心者の方にもぜひおすすめしたいコミックです。

氷雨
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では、今回はここまで。また次回の作品でお会いしましょう。