獣人と人間でもロマンスはあり得る?『転生しても嫌われ王子だったので関係修復頑張ります。』

獣人と人間でもロマンスはあり得る?『転生しても嫌われ王子だったので関係修復頑張ります。』

氷雨
氷雨

こんにちは、女性向けのなろうコミックをレビューしている氷雨と申します。

今回紹介する作品は、BL作品となります。それは、こちら!『転生しても嫌われ王子だったので関係修復頑張ります』です。

あまり女性向けのなろうでBLはなかったとは思いますが、今作は転生作品としてもなかなかよくできているように感じました。主人公の反応も素直だなと思いますし。

まずは、あらすじからまいりましょう。

あらすじ

学生時代からいじめられっ子だった主人公は会社から帰宅する途中事故に巻き込まれてしまった。

目が覚めたら見知らぬ豪華な部屋で自分の姿はまるで天使なような少年、アシェル王子として転生していた。

今まで人から好かれてこなかった自分とは違い、こんなに愛くるしい姿の少年王子に生まれ変わったならきっと周りの人達から愛されているに違いない……。

そう思ったのに周りからは冷たくされるか怯えられるアシェル王子。

それもそのはずアシェル王子は天使な見た目とは裏腹に残虐非道な我儘王子で城の者からはもちろん、二人の異母兄と幼い異母弟からも嫌われていた。

国の英雄黒騎士のセオドアからも冷たくあしらわれ、結局どこにいても自分は嫌われる運命だと諦めかけたが……。

久しぶりのBLは嫌われスタート?

今作は、うだつの上がらない男性が主人公です。

仕事帰りに道を歩いているところへ車が突っ込んできたところから始まります。

しかも、起きたらめちゃくちゃ美人な男の子へ転生することに。

王子という立場と容姿が変わったことで、これなら自分が受け入れられるのではと希望を持つ主人公。

名前はアシェルという男の子であるのは何とか理解できたものの、なにやら冷たい目。

日々の中で、少しずつ転生した子供の記憶が蘇り始めます。

そして、思い出すのです。この場のほとんどの人から、アシェルは嫌われているということを。

自分が嫌われていると知ったうえで、この世界で生きていかなければいけない状況は、なかなかしんどいものがありますね。

でも、アシェルは自分にできることは何かを考えながら日々を過ごすことに。

その中で、少しずつ自分の味方となってくれる人とのつながりも得られるのです。

自分で挽回しようとするほどに気持ち悪がられる……

この世界はオメガバースのように男性でも子を成すことができる設定で、数はとても少ない様子。

なんというか、ヲタク女性の好きな設定を引っ張ってきたなぁと感じますね。それに、夢小説などで見られる「嫌われ系主人公」の設定も使われているような。

……正直な話、個人的にあまり嫌われ系は得意ではないのですが、頑張って読み進めています。

自分が転生する前のアシェルが行った過ちを謝罪して回る姿を見て、周囲は困惑します。

以前の性格を「本当に救いようのない悪魔」といわれるって、本当に何をしたの!?

主人公も、今までこの子が何をしでかしたのか、思い出す度に頭が痛くなります。

しかも兄弟である弟からも嫌われる始末。

氷雨
氷雨

いや、もう結構絶望的では?

まぁ、主人公は何としてでも自分の評判を良い方向へと進めるために奔走します。

さすがに息苦しいのは嫌ですもんね。

悪意を向けられるのがキツい

しっかし、ほぼ全員から悪意や嫌悪を向けられるのは、結構読んでいてキツかったですね。

兄弟からも嫌われている描写が多いので、結構胸に来る部分が頻発する作品ともいえます。

もちろん、主人公も必死に転生先のアシェルが行った過去を塗り替えようと頑張るものの、うまくは進まずもどかしい。

そんな中、孤児院に行った帰り、王族の馬車が襲撃されます。その出来事の中で、側近であるセオドアが自分のつがいを見つけます。その相手は、まさかのアシェル。

認めたくないと考えるものの本能の疼きは強く、アシェルに惹かれていくのです。

そのやり取りは不器用そのもので、どこか微笑ましさを覚えます。

ですが、全体の流れが重いせいでうまく呑み込めないっていうのが、素直な感想です。

やっぱり、嫌われ者系は読み進めるのにコツがいるなぁ……。

終わりに

さて、今回は女性向けのなろうコミックの中では少し異色のBL作品を今回取りあげました。

どうでしょう、皆さんの興味は引けたでしょうか?

個人的にはこの先が気になる終わり方だったので、続編を期待しながら待って居ようと思います。

それでは、今回はここまで。

氷雨
氷雨

また次の作品でお会いしましょう。