愛で過ぎは心臓が持ちません‼『昨今のシンデレラは靴を落とさない。』

愛で過ぎは心臓が持ちません‼『昨今のシンデレラは靴を落とさない。』

氷雨
氷雨

こんにちは、女性向けのなろうコミックをレビューしている氷雨と申します。

今回紹介する作品は、こちら!『昨今のシンデレラは靴を落とさない。』です。

スタートは婚約破棄もので、どうなるのかと感じていましたが、素直な恋愛ものの流れをくんでいるように感じました。

では、先ずはあらすじからまいりましょう。

あらすじ

舞踏会の最中、婚約者から一方的に婚約破棄を突きつけられた私は一も二もなく同意した。

その理由は………………。

スタートはガラスの靴……じゃない⁉

話のはじまりは婚約破棄からとなります。公爵家のユージィンから子爵の家の娘である主人公フレデリカへ婚約破棄を言い渡されます。

そして、婚約破棄もの定番の心変わりから、別の女性と結ばれるために動き出します。……しかし、現状フレデリカはその婚約破棄に意識は向いていませんでした。

なぜって?それは、たった今!自分の下着の紐が切れて落ちそうだから!

えぇ……。それは、いいのか?紐のパンツを舞踏会に穿いてくるというのは、アリなの?

いや、確かに体のラインがキレイに見えるのは分かるんだけども……!

その場でぶつかった国の将軍であるフォルカーと出会い、その場で気絶。そこから、馬車まで運んでもらうという流れとなります。

フォルカーのスマートさには、個人的に好感が持てますねぇ。しかも、結構なイケメンときた。

氷雨
氷雨

私自身、面食いではないのですが、その対応に惹かれたなぁと。

これは確かにフレデリカも惚れるでしょう。翌日、起きてから家族に問い詰められた主人公は、自分が靴ではなく「パンツ」を落としてきてしまったことを白状。

そして、フレデリカの暴走具合は、どこか女性オタクと通じる部分がある気がして……。

しかし、フォルカーが30代、フレデリカは10代となると結構な年の差が有るような。まぁ、貴族の結婚に関しては年齢と関係なかったりもしますので、何ともではありますが……。

見舞いに向かった先でのつながり

見舞いに来てくれたフォルカーの気まずそうな反応にすぐに無邪気な笑顔を向けるフレデリカの対応力の高さは素直にすごいなと感じました。

なかなか目の前の相手の気まずそうな反応を見て、即座に場を和ませようと行動する姿勢は、やはり貴族の女性の輪の中にいたからなのかと考えたり。

自分にはできない事だからこそ、すごいなと純粋に驚きました。……しかし、完全にフォルカーはフレデリカの優しさにやられていますね。

まぁ、あの可愛さですし、分からないではないですが。意外とフォルカーは自分の恋心に疎かったりするのかしらと感じた次第です。

後は、やはり年齢差でしょうか。年若い女性が自分のような年増の男性と一緒になる訳がないと感じているとかも、ありそうです。

フォルカー自身も、「父親ほど歳が離れた男の話に笑ってくれた」と喜んでいますし、2人の絆に関して壁として立ちはだかりそうな感じも受けます。

主人公の可愛らしさ

作品全体を通して、フレデリカは天真爛漫な女性として描かれることが多いようにも思います。花が咲いたような可愛らしい笑顔や、コロコロ変わる表情は純粋に可愛らしいです。

また、令嬢として舞踏会等の家同士の政略にも意識を向けられる人物だからこそ、自然と応援したくなる部分もあります。

しかし、まぁ……なんというか、主人公補正といいますか。天然発言がとても危なっかしい!

貴族のお嬢様とはいえ、身分の違いを鑑みても、王族と友達になるなんていう選択肢、普通は出てこない!

まぁ、相手もほだされてくれたから何とかなったものの……。思いのままに行動できる女性は可愛らしく映りますね。(周囲に気遣いがあるの前提)

そして、新婚初夜を迎える2人ですが、出会った時と同じようになぜか下着が落ちる不思議。

これは、ある意味ギャグなのか!?いや、その後のフォルカーのセリフやら行動やらで帳消しではあるけれど。

少し、色っぽい描写もありますので、苦手な方はご注意を!

終わりに

物語のベースにシンデレラを使いつつ、コメディ調に改編している作品ですが、まさか落とすのがガラスの靴ではなく下着とは驚きました。

そのギャグもなかなか面白いですし、主人公の天真爛漫さと相手役の誠実さに、個人的にはとても楽しませてもらいました。

いやぁ、ラブコメってここまで振り切れると楽しいものですね。久しぶりに、甘い雰囲気と笑いを堪能させてもらいました。

甘々な作品が好きな方やコメディなど笑いを求めている人は、この作品を手に取ってみてください。

楽しい時間を過ごせると思いますよ。

では、今回はここまで。また次の作品でお会いしましょう。