現実ではできないことを全力でやってみよう!!「リアデイルの大地にて」

現実ではできないことを全力でやってみよう!!「リアデイルの大地にて」

2022/02/10
氷雨
氷雨

こんにちは、女性向けなろうコミックのレビューをしている氷雨と申します。

今回、紹介する作品はこちら!「リアデイルの大地にて」です。

なろう系の中でも人気である転生モノに分類される作品になります。さて、まずはあらすじから……。

あらすじ

事故で半身不随となった“各務桂菜”(かがみ けいな)は、ある日停電により死んでしまい、直前まで遊んでいたオンラインゲームの世界へ。

目覚めてみればゲームをしていた時代より更に200年後になっていた!?とりあえず生きていく為には何を成さねばならないのか。

ゲームだった世界を手探りで進んでいく彼女はどう生きていくのでしょうか。

今回の主人公は女性であり、VRMMOの世界に入ってしまったという展開から始まります。

しかも、本人はやり込んでいてレベルもカンストしているほどのゲーマー。

正直それだけゲームができるのはとても羨ましい……まぁ、彼女にはそうなる理由もあるのですが。

過去があるからこそ前向きになれる

この作品の主人公は、ケーナというエルフの女性になるのですが、本来は人間であり自分がどこにいてどんな姿になっているのかを把握するまでに少し時間がかかります。

確かに、起きた途端にいきなりファンタジーの世界に飛ばされていると分かれば誰だって混乱しますよね。

それに、自分の姿をしっかりと把握できないと不安もありますもん。

氷雨
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嬉しくはあるけれど、さすがの私も混乱しますね。

そして、生前の自分を支えてくれたゲームと主人公の叔父さんからもらったAIによって現状を把握するのです。現状を把握しつつ、過去のゲーム内での体験を元に皆のためにそっと手を差し伸べる姿勢にほっこりします。

生前支えてくれていたAIからさらっと死んだことを伝えられたのは、さすがに私も呆気に取られてしまいましたが、その後夕方までボーッとしていたケーナにくすっと笑わせてもらいました。

自分が死んだと自覚してから、意外と早くこの世界で生きていくことを決断できるのは、主人公の意思の強さを感じる瞬間ですね。それに、周りの人の優しさを実感する機会も多いので、自然と笑顔が増えていくのも好感が持てます。

スローライフとゲーム要素のバランスの良さ

この作品は特に恋愛要素があるわけではなく、どちらかというとスローライフを楽しむ傾向が強いのです。

そして、その中でもゲーム要素がとても良いアクセントになっています。

トップゲーマーとしてこの世界のベースになっているゲームをプレイしていたときの経験が色々な場所で活きているのを実感できます。……同時に、自分の黒歴史とも相対するわけですが、それはまた別のお話。

氷雨
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だってそういう年頃の時って、格好良い言葉とか感じとか使いたくなりません!?

勿論、時間がたった後に振り返ってみると、結構恥ずかしいなと実感するんですけどね。でも良い思い出だと言える部分が多いので、残しておきたいなと私は感じます。

また、作中に出てくるゲームとしての要素はとても生々しいと感じる部分が多いです。

作品の中で「スキルマスター」という称号があるのですが、同時に「スキル作成」の能力も持つことに なります。

この能力は自分が持っているスキルを別の人に対し付与できるというもの。

だからこそ、いろいろな人がそのマスターに「クレクレ」と迫ってくるという問題も多かったとのこと。

そのプレッシャーで引退した人もいると書いてあります。

この表現を見て、確かにオンラインゲームだとあるあるな要素なのだろうと感じました。そのために運営も動いてくれたと書いてあり、本当に現代のゲームと近しい部分があるので、とてもリアルに感じます。

氷雨
氷雨

本当にオンラインでのゲームは誠実さがとても大事ですね……。

この作品にでゲームに触れる読者の人もいるでしょうし、この表現はとても親切だと感じます。私も好きなのでよくゲームをしますが、欲しいスキルがあるのなら手に入れる手段を調べたり効率を求めたりします。

だからこそ、こういったゲームをする人の視点は好感が抱けますね。そして、この作品を手にしてもらいたい読者は、ゲームなどが好きな人やスローライフものが好きな人ですね。

のんびりを時間が経過するようなマンガが好きだという人は、是非手に取ってみてください。楽しみながら主人公のチート級の実力を読むことができると思いますよ。

しかし、VRMMOの世界に没入できるというのは、とても羨ましいです。私もゲーム好きだからこそ、一度はゲームの世界の中に入ってみたいという思いは抱いたことはあります。しかし、なかなかできないことも知っているので、その欲求はコミックで消化しましょう。

VRMMOと聞くと、私の中では有名な作品がどうしても頭の中によぎってしまいます。しかし、設定もまったく違いますし、種族と装備や技能を選択して自分の好きにアバターを決められるというゲーム性はとても自由度が高く手楽しそうではありますね。

私もこのリアデイルというゲーム、やってみたいという思いが自然と沸き上がってくるんですよね。本当に、ゲームがベースにあるとワクワクしながらコミックを読んでいられるので、楽しい時間を過ごせたなと実感します。

元々の育ちの良さや優しさが見える行動

主人公のケーナが人間だったときの描写はあまり多くはありません。1巻を読んだ中で分かるのは、主人公が交通事故で寝たきりであり、機械がなければ生きていけない体であるという事実。

そして、ケーナがお嬢様であり、両親ととても仲が良かったということです。しかし、他の彼女の過去について触れたりはしていません。しかし、普段からの所作や周りのNPCたちへの振る舞いを見て、とてもしっかり礼儀を知っている行動を取っているのです。

そのため、素直に好感を抱く機会が多く、チートものという分類で考えてみると好感を抱く主人公に感じます。他の作品ではものによりますが、自分のことしか考えずに行動するキャラクターもいるのです。

周囲の人のために行動できる姿を見て、応援したくなります。まだ1巻しかまだ読めてはいませんが、この先自分の子供(里子システムによるつながり)や仲間たちと出会えるのかどうか、とても気になる作品です。

いろいろな人とのつながりや自分の知っているゲームの世界との違いに戸惑いながらも、一歩ずつ前へと進んでいくケーナの姿勢を応援したくなる作品だといえます。

ですから、もしスローライフものが好きな人や、ゲームがベースになっている作品が好きな人。もしくは転生ものが好きな人はぜひこの作品を手に取ってみてください。疲れている夜に、ちょっとした癒しをもらえますよ。

最後に

私も、この作品を読んでとてもほっこりとした気持ちを抱きました。そして、主人公がこの先どんな魔法を見せてくれるのかとてもドキドキしましたので、是非気になる人は読んでみてください。

氷雨
氷雨

それでは、今回はここで失礼いたします。また、次の作品でお会いしましょう!