平凡だった自分がめちゃくちゃ美人に⁉『美醜逆転世界の超絶不細工に無理矢理嫁に「はいよろこんでぇ!!」』

平凡だった自分がめちゃくちゃ美人に⁉『美醜逆転世界の超絶不細工に無理矢理嫁に「はいよろこんでぇ!!」』

2022/06/20
氷雨
氷雨

こんにちは、女性向けなろうコミックをレビューしている氷雨と申します。


今回ご紹介する作品はこちら、『美醜逆転世界の超絶不細工に無理矢理嫁に「はいよろこんでぇ!!」』になります。

この作品、タイトルからなかなかなインパクトがありますよね。私もパッと見たとき、とてもびっくりしました。ある意味、なろうっぽいなぁと感じますしね。

あらすじ


さて、まずはあらすじから参りましょう。


あっさり顔至上主義的な美醜逆転世界に、転生しました。
元の自分によく似たあっさり顔は超絶美女扱いで、しかも癒しの術が使える私は、聖女なんてものになっちゃいまして。
この世界の不細工イコール私にとっての美形なので、よりどりみどり……いや待って。

なんで私基準美形は全員卑屈なの。
これ、私が選びとってよしよししてあげなきゃなの?私、迫られたい派なんだけど……。


とか思ってましたら、腕っぷしだけで国の英雄まで成り上がった、この世界的には超絶不細工私的には最高にかっこいいあのお方が、地位と権力と実績と実力と王命を盾に、私を無理矢理花嫁にしたいと⁉

「はいよろこんでぇ‼」


そう叫んでしまったところから始まる、猫かぶり聖女と、嫌がられてもなんでもと狙ってた獲物が前のめりで罠にかかりに来て戸惑う英雄のお話。

えぇと……正直あらすじを読んだだけでも、主人公のキャラが濃いのがお分かりになると思います。また、この作品はコミックの最後の方にエロ描写がありますので、苦手な方はご注意くださいませ。

主人公の転生先は自分の世界とは美醜が逆転していた⁉


さて、まずこの作品は転生作品になります。主人公のノアは令和の日本から来たと冒頭に説明してくれるのですが、やはり令和からと聞いて時代だなぁと感じてしまうおばさんがここにいます。

しかし、時代関係なくこのノアという女の子はとてもしっかりとしているのです。スタートは貧しい農村からではありますが、子供ながらに現在の日本とは違う価値観を持っていることに気づきます。それは、あっさりとした「塩顔」や「平たい顔」の男性が美形と言われているということ。

そして、逆に醜いと定められているのが、「彫りが深く体格ががっしりしている人」と言われています。……私から見ても、確かに彫りの深い男性はイケメンと思うのですが、やはり世界の設定によっては全然違うのですね。

正直、塩顔も好みではありますが、あまりにもあっさりしすぎていると記憶に残らないというか……できれば存在感のある顔立ちだと良いですよね。

氷雨
氷雨

個人的にはそういった人達の方が私的には好みです。

自分語りはここまでにして、ともかくノアはこの世界の中で最上級の美形と言われるようになります。また、ノアには隠された素質があったことが判明。それが、癒しの魔術の才能です。

この世界では、魔法を使えるのは貴族だけと決まっているけれど、なぜかノアには使えるらしく。しかも、治癒魔法の使い手は非常に希少なんだとか……流石転生者。色々持ってますね。

しかもそのルックスがとてもこの世界では役立つからこそ、彼女も家を出て聖女として各地を回り始めます。しかも治癒魔法が使えるとか、皆の役に立ちたいという気持ちはとても大切ですね。

その巡礼の中で、自分の結婚相手も探そうというのだから、行動力は群を抜いているような感じがします。

基本的に、なろう系主人公は周りに色々してもらうことが多い中で、ノアは自分から行動しようとする意欲が

ある人物です。

だからこそ、好感が持てるし、もっと幸せになってほしいという気持ちが高まります。

しっかりと自分から動けるノアと卑屈になるヒーロー


さて、各地を聖女として巡礼する中で、ノアは自分の「運命の相手」と感じる人物との出会いを果たします。

それが、人喰い魔竜を討伐するために集められた冒険者のリーダーである、ガラファントです。

この男性、私から見ても確かにイケメンですね!すらりと通った鼻筋に、がっしりとした体格、そして面倒見の良い性格。……うん、合格!私の中でもストライクゾーンにすっぽり収まったキャラクターですね。しかし、この世界では醜いといわれるのですが……嘘やん。

そして、2人は周りの仲間たちと協力しながらも魔竜を討伐。帰り道では転びそうになったところを助けてもらうなどのハプニングもありましたが、やはりどこか卑屈になるガラファントさん……んん、勿体ないですねぇ。

でも、世界の設定としてそうなっているのなら、自分に自信が持てなくても仕方ないのかもしれません。主人公もそれが分かっているからこそ、一気に告白に持っていくのではなく、慎重に距離を詰めるために行動を始めるのでした。

女性特有の強かさもあるけれど、それがまたリアルな気がします。でもそれがしつこくないので、あっさりと読めてしまいますね。しかも魔竜討伐の望みとして、ノアを嫁に取るといった瞬間の反応で、まさかのタイトル回収という。

嫁に欲しいからの、「はいよろこんでぇぇ!」ですからね。うん、自分に素直なのはとても良いことです!

でも、場の空気を読むのは忘れないように!まぁ、すぐに自分でフォローを入れていたので場は丸く収まりま

したが……。

そのまま婚約を交わして、キスまでするという。何というアクティブさ……いや、でも自分が好きな相手にならそこまで積極的になれるのかもしれないですけれども。そこはとても驚きましたね。

猫かぶりをしている姿もありのままも両方愛してくれるガラファント


婚約を終えてから、2人だけで部屋にいる中でガラファントは今までずっと疑問に感じていたことをノアに問い掛けます。それが、「俺が怖くないのか?」というセリフ。確かに、この世界では貴族の女性から見てどうしてもガラファントが怖く映るようですね。

確かに、美しいとされている男性は細身であっさりとした顔立ちですし、真逆だと怖く映るのは分からないでもないです。しかし、ノア的にはどストライク。だからこそ、怖くないことを触れながら伝える場面はとてもキュンとしてしまいました。

まぁ、それでも心から好きだといった矢先に「嘘だろ」と即答するのはどうかと思うぞ、ガラファント。せっかくの良い雰囲気だったのに、いきなり卑屈になるのは良くないぞ!それにノアの気持ちを受け止めないのは、男性としてどうなのよ!?とか言いたくなってしまいますね。

そのあと、しっかりと誤解も解けて、ノアはこの世界の設定に感謝をするのですが。確かに、普通の世の中では、ガラファントは引く手あまたでしょうから。なかなか独り占めは難しそうですもんね。私でもそう思います。

話の中で聖女として振る舞うおしとやかな姿と、ありのままのノアの様子に始めは戸惑うガラファントですが、きちんと両方とも好きだと言ってくれるのは、ドキドキしました。
やはり、男性から甘やかしたいと言われるのはキュンキュンするものです。

ただ、この後の展開で色っぽい描写がありますので、苦手な方はお気を付けください。大丈夫だという方はそのまま進んでいただければと。

おわりに

この作品、1人の男性に溺愛されたいと思う方はぜひ手に取ってみてください。そして、自分から行動できる活発な主人公が好きという方にもおすすめさせていただきますよ!ノアの自立している行動や姿は、とても好感が持てますし、周りのサポートも適切な匙加減なので見ていて安心できます。

氷雨
氷雨

さて、今回はここまでになります。また、次の作品でお会いしましょう。